SNSの使い方の変化【2015年→2020年】

Snowies

2015年から2020年にかけて、SNSの使い方は大きく変化しました。その変化をまとめてみました。

Twitter全盛期の2015年

 2015年は、まさしくTwitterがSNSの中心で、今振り返るとTwitterの全盛期でした。
 当時私は高校1・2年生でしたが、リア垢にしろそうでないにしろ、高校のほとんどの人がTwitterアカウントを持っていました。Twitterアカウントを持ってないと一種の疎外感すらあった時代でした。
 毎日タイムラインを見ると活発にコミュニケーションが行われていて、学校での会話をそのままオンライン上に持ってきたようなわくわく感がありました。友達関係が、リアルでの会話とTwitter上でのコミュニケーションのセットで成り立っていた時代でした。
 学校での会話では成立し得ないTwitter上だけでのコミュニケーションも数多くありました。例えば、高校2年生になる直前の時期に、1つ下の後輩がまだ入学する前にも関わらず、後輩とTwitter上でコミュニケーションが行われていたことがありました。

 一方、2015年のインスタは、まだストーリー機能がありませんでした。当時のインスタは、主におしゃれな女子がアカウントを持っていておしゃれな写真ばかりが上がっているイメージでした。当時からTwitterと並んで使われていたSNSではありましたが、誰でもアカウントを持っているTwitterほどメジャーというほどではありませんでした。


↑国内SNS別ユーザー数の変化をグラフで示したこの動画でも、2015年にTwitterが国内最大のユーザー数を誇るSNSであったことがわかります。

インスタにストーリー機能ができた2016年

 Twitter全盛期の終わりを告げる発端となったのが、2016年にインスタにストーリー機能ができたことです。この機能は元々スナップチャットにあったもので、インスタにもできた当初は「スナチャのパクリだ」とどこか馬鹿にされている反応でした。しかし、このストーリー機能こそが、Twitterにはない新たなコミュニケーションを可能にしました。友達の何割かは持っているSNSで、15秒未満の動画・写真を通じて友達のリアルタイムの動向が瞬時にわかることは、当時画期的なことでした。このためか、インスタにストーリー機能ができた当初から、既に多くの人がストーリーを上げていました。
 この頃から、Twitterではなくインスタのストーリーでコミュニケーションを取る人が徐々に増えていった気がします。

インスタがSNSの主流になっていった2017年・2018年

 2017年の2月には、インスタで写真の複数枚投稿が可能になり、ますますインスタの使い勝手が向上しました。(※それまでは1投稿につき1枚しか上げられなかった)
 私は2017年に大学に入学しましたが、この頃には既にインスタがSNSの主流になっていった気がします。なぜなら、高校までは新しく知り合った人に「Twitter持ってる?」と言われることが多かったのが、大学に入ってからは「インスタ持ってる?」という聞かれ方に変わっていたからです。
 2018年に入ると、インスタのアカウント毎のQRコードができ、新しく知り合った人とはインスタのQRコード交換でつながるといった光景もよく目にするようになりました。 

インスタがSNSの中心となり、Twitterはサブでしか使われなくなった2020年

 2020年の今、SNSの中心は完全にインスタとなり、TwitterはサブのSNSとしてしか使われなくなりました。2015年当時の立場と完全に逆転したと言えます。
 皮肉ですが、インスタがもはや誰でも当たり前にアカウントを持っているSNSになってしまったため、インスタが「おしゃれなSNS」というイメージは、以前よりもなくなってしまいました。「おしゃれなSNS」というよりも、「ないと困るSNS」のイメージです。

 Twitterに関しては、友達とのコミュニケーションで使われる頻度はますます減り、今やタイムラインを見てもトレンドのリツイートばかり回ってくるのでぱっとしなくなってしまいました。2015年当時のタイムラインと比べると随分閑散としたタイムラインになったことから、いかに多くの人たちがインスタのストーリーでのコミュニケーションに移行していったかがよくわかります。

 また、最近は友達の一部がTikTokのアカウントを持つようになり、 TikTokで発信する知り合いも増えてきました。まだ主流のSNSというほどではありませんが、今後しばらくはTikTokでのコミュニケーションが増えていく気がします。


↑2020年にかけて、2015年に比べインスタユーザー数が爆増したことがわかります。また、TikTokのユーザー数の伸びもすさまじいことがわかります。

2015年→2020年のたった5年間だけでも、SNSの使い方には大きな変化がありました。これから2025年、2030年にかけても、想像を超える大きな変化があることでしょう。