TOEIC800点の実際の英語のレベルとは?【実体験】

TOEICで800点取れるようになったら、英語ペラペラになれるのかな?

この疑問に対する答えは、残念ながら「完全にノー」です。なぜなら、TOEIC800点の実際の英語のレベルは、とても中途半端だからです。

具体的に何が中途半端なのかを、私の実体験を基に例示します。

英語で電話は無理

 私は2018年7月にTOEIC820点(リスニング440点・リーディング380点)を取得しました。その時は、「自分はもうかなり英語ができるんだ」と浮かれた気持ちになっていました。

 しかし、翌年3月のアメリカ旅行(ニューヨーク・ワシントン)を通じて、その気持ちは見事に打ちひしがれました。

 まず、自分の英語力の限界を感じたのが、電話でした。日本での旅行準備の際、誤ってニューヨーク観光パスをクレカ決済してしまったので、払い戻しのために国際電話をしました。出てきた女性に状況を説明するも、文法はめちゃくちゃですぐに指摘され、相手が話していることが半分も聞き取れませんでした。 
 しまいには、自分の英語がよほどひどかったのか、

通訳を介して話をしますか?
と言われ、おばあちゃん日本人通訳を介して電話する始末に。クレカ払い戻しはできたものの、ひどいものでした。

それでも、英語で電話したのが人生初だったので、初めてのわりにはコミュニケーションできた方かなと正直思いましたが

ブロードウェイのミュージカルのセリフが一つも聞き取れない

 事前の国際電話で自分の英語力の限界を知ったとはいえ、まだアメリカに出発する前は自分の英語力を過信していました。

しかし、案の定、現地で洗礼を受けることになりました。

 アメリカに着いた初日にワシントンのゲストハウスにチェックインした際は、受付の黒人女性が何を話しているのか全く分かりませんでした。もう一回ゆっくり話してもらったのでその時は大丈夫だったのですが、

 1番衝撃的だったのが、ブロードウェイでミュージカルを観た際、役者のセリフの英語が全く聞き取れず、観客が明らかにセリフで笑っているのに自分だけ聞き取れず笑えなかったことでした。

 この時は、自分の英語力の無さにショックを受けました。言い方は悪いですが、TOEIC820点はその程度の英語力に過ぎないんだなと痛感しました。

リスニング力があやふやでも、TOEIC800点は取れてしまう

 正直、TOEICのリスニングは細部を聞き取れなくても断片的に聞こえる単語から文脈を想像できれば正解できる問題が多く、まぐれでも1/4は正解するので、リーディングの得点率がある程度あれば総合で800点は取れてしまいます

 しかしこれが盲点です。私の場合、リスニングはいい加減にしか聞き取れないままだったため、アメリカ旅行でリスニングの力不足を嫌というほど実感しました。

 現地で看板などを見て「単語が分からない」という類の苦労をすることはありませんでしたが、リスニング力のひどさを痛感したことで、TOEIC800点は中途半端な英語力だと思うようになりました。

 もちろん、TOEIC800点と一概に言っても人によって得点の取り方が違うので、実力差がある可能性は大いにあります。しかし、いずれにしても190点分は落としているわけなので、やはり中途半端な実力であることは否めないと思います。

まとめ
実際にTOEIC800点を取得すると、TOEIC800点の英語力は想像よりも低く、まだまだ英語学習で進む道が長いことを実感します。個人的に、TOEIC800点からさらに点を上げるにはリスニングを細部まであやふやにしないこと英文を読むスピードを上げることが必須だと考えます。