10代・20代が必ず捨てなければいけない考え方

受験・恋愛・就活
この三つは10代・20代の全ての人が避けて通れない課題です。

なぜなら、この3つの課題からいくら逃げようとしても、必ず家族や友達との話題の中で上がってくるからです。実際にこの3つの課題は、10代20代の人生に最も大きな影響与えると言っても過言ではないほど重要です。

私はこの受験・就活・恋愛において必ず捨てなければいけない考え方があると思います。それは何かというと、
「この学校じゃないとダメ」
「この人じゃないとダメ」
「この会社じゃないとダメ」
というような「これじゃなきゃダメ」という考え方を捨てることです。

受験・就活・恋愛のいずれも、究極的には他者からの評価で結果が決まります。評価の方法は、学力であったり異性的魅力であったり人柄であったりとそれぞれ違いますが、他者からの評価で結果が決まるのは同じです。

他者の評価と反対に、受験でも就活でも恋愛でも、自分の自由な意思で選ぶ権利が一応あります。

しかしここで、自分が考える1番良いものだけにフォーカスして「どうしてもこれじゃないといけない」と考えてしまうと、全てを失いかねないと私は思います。

なぜかと言うと、まさしく私がそのような考え方をしてことごとく失敗したからです。

私は昔から完璧主義者で、自分の中で最高のものだけを追い求め、自分の中で2番以下のものについては興味を持ちませんでした。恋愛の場合には1番好きな人でないと意味がないと考え、他の人との出会いの可能性を全く考えず、ずっと同じ人に片思いし続けました。受験の場合は1番の学校でないと行く意味がないと思い、落ちた時のことを全く考えませんでした。

自分が一番なりたい姿しか考えず、もし将来そうなれなかった自分は認めずに
「こんな人と付き合う自分はダサい」
「こんな学校に通う自分はダサい」
と考えました。とにかく、自分こそはと思う気持ちばかりが先行していました。

しかしこの考え方は完全に間違っていました。この考え方のせいで、私は何も得ることができませんでした。

結果的にどうなったかと言うと、恋愛では1番好きな人とは当然付き合えず、他の人との出会いの可能性を一切考えなかったため今に至るまで交際経験のない状態になってしまいました。また、受験では全く志望していなかった学校に入学することになってしまいました。

自分の理想だけが過激化し、何も成果を出せない未来を創ってしまったということです。
こうなりたいという理想や利己心に対して突き付ける現実が、自分の想像よりも遥かに大きかったということをその時痛感させられました。

私の失敗の経験から言える事は何かと言うと、自分が考える1番のものが手に入らない可能性を考えて2番・3番のものの可能性をきちんと考えることです。

確かに、1番のものを順調に手に入れられる人も一定数存在します。実際に自分の周りにも受験・恋愛・就職全てにおいて自分の希望した1番のものを手に入れられた人も沢山います。しかし私のように、全てが希望通りにならない人も沢山いると思います。それは実力のせいかも知れないし、運のせいかも知れません。いずれにしてもそういう人々が1番のものでないとだめと考えてしまうと、私のような失敗をしてしまう可能性があるということです。

特に、受験・恋愛・就職ではその過程でどうしても他者から一定の評価が入る以上、自分の希望だけではどうしようもない確率論的な世界が存在すると私は思います。その世界に生きている以上、自分の1番の希望通りになる確率は決して高くならないという厳しい現実があります。

それでも、依然として受験・恋愛・就職の3要素が10代・20代の人生にとてつもない影響を与える以上、1番が手に入らなくても2番・3番が手に入れられるかが、とても重要だと思うのです。

だからこそ、1番だけにこだわる考え方を捨てて、2番・3番・4番のものの可能性に目を向ける考え方を持たなければいけないのです。

もちろん、目標設定の上で1番を目指して努力すること自体は何も悪いことではないと思います。目標設定をするには1番を目指すのが一番楽なのも事実です。

それでも、どうせ100努力するなら、100戻るかもしれないけど何も戻らないより、100戻らないかも知れないけど50は戻ってくる方がいいと思います。0戻ってくるのか50戻ってくるのかは、自分の意志一つで変えられるのです。

今受験を控えている人なら、第一志望校だけでなく第二希望以下にも可能性を向けてみること。今恋愛したい人なら、一番好きな人だけでなく、他の人にも目を向けてみること。
今就活を控えている人なら、一番行きたい会社だけでなく、他の会社も沢山志望してみること。

とても重要なことだと思います。