漢字を日常的に大多数の国民が使う国は日本と中国だけだから
考えてみれば、200近い世界の国の中で、漢字を日常的に大多数の国民が使う国は日本と中国しかありません。そう考えると、中国語を学ぶ世界中の外国人の中で日本人は圧倒的に一番優位な立場であると言うことになります。中国語を学ぶ日本人以外の外国人は、いびつな漢字の感覚自体にまず慣れることから始めなければいけません。勝手な推測ですが、いびつな漢字の羅列を見るだけで拒否感が出てしまう外国人も多いのではないでしょうか。その一方で日本人は小学校の6年間の義務教育課程で漢字ドリルを通じて1,000個以上もの常用漢字の書き方をひたすら練習させられ、日常的に漢字を当たり前に使うため、漢字の感覚自体に慣れていないという悩みはありません。
確かに、漢字だけの世界の中国語はとっつきにくいイメージばかりが先行します。中国語の簡体字、繁体字は日本語の漢字とは違う漢字や日本語では使わない漢字も多く、また日本語の漢字と中国語の漢字の発音も全然違うため、中国語を敬遠するのも無理はありません。それでも、日本人以外の外国人に比べたら日本人は圧倒的に中国語にとっつきやすいのです。
中国語が学びやすい日本人は、大きなアドバンテージがある
国別GDP世界2位、人口世界1位の大国である中国の世界的な政治的・経済的プレゼンスの高まりにより、世界的に第二外国語の中での中国語のプレゼンスも高まってきているのではないでしょうか。好きか嫌いかは別として、中国の世界的な存在感を前に、世界中が中国という国や中国人についてもっと知らなければいけない時代になってきていると思います。その影響力増す彼らが何を考えているのかを知る手段となる中国語を学ぶのに外国人の中で日本人が一番恵まれていることは、大きなアドバンテージであることは間違いありません。