日本語と使い方や使用頻度が異なる韓国語単語

Snowies

韓国語の漢字語は、基本的には日本語と同じニュアンスで使われる場合がほとんどです。しかしごくまれに、日本語と使い方や使用頻度が異なる場合があります。その例をご紹介します。

真面目(진면목)

韓国語の진면목〔眞面目〕は、日本語とは異なり、「真骨頂」という意味で用いられます。

🇰🇷진면목을 발휘하다
🇯🇵真骨頂を発揮する

といったふうに使います。

語学(어학)

 韓国語で「語学」は「어학」と言いますが、日本語よりも使用頻度が低いです。
韓国語でも、「어학 연수(語学研修)」や「어학원(語学院)」などの単語は一般的に使われますが、「語学学習」に相当する「어학 학습」などはあまり使われません。

実際にYouTubeで「어학」と検索すると、日本語の「語学」に比べてヒット数がはるかに少ないことがわかります。

無視(무시)

 韓国語での無視は、「馬鹿にする」という意味も含まれています。例えば、「무시하지 마세요」は「馬鹿にしないでください」という意味、「개무시 당하다」は「超馬鹿にされる」という意味です。

 よく日本語の上手な韓国人でも、馬鹿にしないでくださいと言う意味で言おうとして「無視しないでください」と間違って言ってしまう理由はこのためです。

復帰(복기)

 復帰という単語も、日本語より韓国語の方が使用範囲が広いです。日本語で「復帰した」と言うのはどこか重い場面でのイメージがありますが、韓国語ではカジュアルな場面でどこかに出かけて戻ってきた際にも、「복기했다(復帰した)」という表現を使います

このため、実際に日本語が流暢な韓国人が、どこかに出かけて戻ってきたことを言うのに「復帰した」と表現していたのを見たことがあります。

出帆(출범)

 日本語ではあまり使わない単語ですが、韓国語では新しい政権が発足した時にこの「出帆(출범)」という単語を使います。このため、韓国語の「출범」は、「発足」と日本語訳することが多いです 。

チラシ(찌라시)

 日本統治時代に韓国語に流入されたこの「찌라시」という単語ですが、日本語とは使われ方が大きく異なり、「質の悪い情報」という意味で主に使われます。

 例えば、↓以下の動画の再生時間での0:34~0:35での「찌라시 돌리면서」は、「変な情報(デマ)流しながら」の意味で使われています。

まとめ
これらの表現の違いを習得するのには時間がかかりますが、韓国語の文章を読んでいくうちに徐々に慣れていくことができます。多読で語彙力を強化していくことが、一番の解決策であると言えます。