私が考える第二外国語の易しさ比較ランキング

Snowies

私は趣味で色んな外国語を勉強しているのですが、第二外国語と一言に言っても本当に難しさのばらつきがあるなと勉強してて気づくようになりました。あくまで個人的な主観に基づいたランキングになっていますので、参考程度に見ていただければと思います。

①韓国語🇰🇷

 韓国語は、外国語の中で日本語に最も近い言語です。なぜなら、日本語と語順が一緒であり、「てにをは」を始めとした文法や敬語などが非常に酷似しているためです。

韓国語の文字であるハングルは一見暗号のようで意味不明かと思いきや、各パーツごとにアルファベットに変換すれば発音できるため習得が容易です。

 また、韓国語は語彙の60~70%が漢字語と言われていますが、その殆どは日本語の熟語と漢字が共通しているため、日本語の常用漢字に対応するハングルを覚えれば徐々に読めるようになります。

リスニングに関しては、パッチムの聞き取りが少し難しいですが、他の外国語に比べるとまだ易しい部類に入ります。

以上の理由から、第二外国語に苦手意識がある方にはぜひ韓国語をおすすめしたいです。

 

②スペイン語🇪🇸

 韓国語の次に易しいのがスペイン語です。スペイン語の楽な点は、なんといってもローマ字読みで単語が発音できる点です。(巻き舌のrの発音を除く)
ローマ字読みで単語が発音できる言語は、スペイン語とイタリア語しかないので、他の外国語と比べ格段に単語学習が楽です。

 ただし他のヨーロッパ言語と同様に、各単語の男性・女性の区別はきちんと覚える必要があります。話す人の性別によって品詞の語尾が変わることも意識しなければいけません。

単語学習は容易なスペイン語ですが、文法学習は決して容易ではありません。特に、動詞の活用はとても多いので、暗記するのが大変です。単数・複数に加え、一人称・二人称・三人称及び過去形・現在形・未来形の動詞の区別を暗記しなければいけません。他にも、主語が省略されることがあり誰か話し手なのか瞬時に見分ける必要があることや、英語と少し違う文法の規則を覚えなければいけない点が学習上難しい点になってきます。

 

③中国語🇨🇳

 中国語は日本語の他に漢字を使う唯一の言語であるため、日本語と共通する単語も多く、リーディングに関しては第二外国語の中で一番易しいと言っても過言ではない言語です。

 しかしなんといっても、中国語はリスニングが難しいです。日本語にはない数多くの音と4つの声調を区別しなければいけないため、耳で中国語を理解する訓練を膨大に積む必要があります。

そのため、日本人にとって中国語は外国語の中で最もリーディングとリスニングの難易度の差が大きい言語だと言えます。

 また、中国語は文法の学習で覚えることがヨーロッパの言語に比べると少ないですが、隣国の言語でありながらも日本語と言語的発想が相当かけ離れており、簡単な内容でも翻訳しづらい文章が想像以上に多く存在します。

中国語は、日本人が非常に学びやすい点と学びづらい点の両方が混在した言語だと言えます。

 

④フランス語🇫🇷

 フランス語は単語の綴りと発音が一致している傾向があり、発音記号もあるため、単語学習は決して難しくありません。しかし、文章を発音する際には、前後の語彙の音をくっつけ(リエゾン)、語尾の音は発音しないルールがあります。そのため、リスニングでそれらの音の省略を聞き分けられるようになるためには、相当な訓練が必要です。

 文法に関しては英語との共通項が多いですが、スペイン語と同じように動作主の男性・女性及び単数・複数の区別が文全体に影響することや、動詞の活用が非常に多い点が、学習上の難関です。

 

⑤ドイツ語🇩🇪

 ドイツ語は英語の親戚とも言われる言語で、英語と綴りが似ている単語が数多く存在します。しかし、ドイツ語は他のヨーロッパ言語と比べて単語の綴りが非常に長く、綴りと発音が一致しない傾向にあるため、単語学習がかなり難しいです。

 さらに、ドイツ語の文法には日本語の「てにをは」に相当する格変化が存在し、 名詞、冠詞、形容詞に対するそれぞれの格の変化を覚えなければいけないので、 スペイン語・フランス語よりも文法学習の難易度が高いと言えます。

 

⑥ロシア語🇷🇺

 上述の5つの言語は、英語もしくは日本語との類似性が多少ある言語です。
(英語と類似:スペイン語・フランス語・ドイツ語)
(日本語と類似:韓国語・中国語)

 しかし、ロシア語は英語とも日本語とも全く似ていません。そのため、覚えなければいけないことが上述の5つの言語に比べて多く、より学習が難しいと言えます。

 ロシア語の文字であるキリル文字は、アルファベットの変形のようなものなので、ハングルと同じようにイメージほど難しくはありません。しかし、ロシア語の単語はドイツ語と同じように綴りの長いものが多く、キリル文字はアルファベットよりも不慣れであるため、単語学習にはより時間がかかってしまいます。
また、ロシア語もドイツ語と同じく格変化があり、ドイツ語よりも種類が多いため、覚えるのにより時間を要します。格変化だけでなく、ロシア語の文法学習ではスラブ系言語特有の莫大な文法事項を覚えなければいけません。

 

おまけ :🇬🇧英語=①韓国語と②スペイン語の間 

 英語をもしこのランキングに入れるなら、韓国語とスペイン語の間に入ると思います。韓国語より難しい理由としては、英語の方が韓国語と比べ日本語から見た文法上の乖離が大きいためです。スペイン語より易しい理由としては、品詞の性の区別がないことや、動詞の活用がより簡略化されていることなどが挙げられます。様々な第二外国語と比較しても、外国語の中でも英語の難易度はかなり抑えられていると言えるのではないかと思います。 

【徹底比較】中国語、スペイン語、ロシア語、フランス語、ドイツ語、韓国語