発音を間違いやすい落とし穴英単語

はじめに

 英単語の学習の中で、単語の綴りと発音が一致しないことはよくあります。有名な例として、bomb,climb,comb,dumb,numb,thumbなど語尾がmbである単語では最後のbの部分を発音しないケースなどがあります。

 英単語で綴りと発音が一致しないのは当たり前といっても過言ではなく、最終的には音声の耳コピで英単語の発音を覚えるのではなくて発音記号をきちんと理解して英単語を覚える際に発音記号上の表記も一緒に暗記しないと発音を間違える可能性が高いです。

この記事ではそうした発音を間違いやすい単語を私が気づいた範囲内でまとめてみました。

 

綴り上のLを発音しない英単語

※括弧()の中は発音記号上の表記です

サケを意味するsalmon(sˈæmən)
賛美歌を意味するpsalm(sάːm)
不安を意味するqualm(kwɑ́ːm)
はんだを意味するsolder(sάdɚ)
…etc

発音記号を知らないでいるとついLを発音しそうになってしまいます。

 余談ですが、発音記号を見ると、salmonをサーモンと発音するより、強いて言うならむしろスェアマンと発音する方が近いことが分かります。これが下の項の日本語のカタカナ表記読みとは発音が違う英単語です。

 

日本語のカタカナ表記読みとは発音が違う英単語

 英語の「mania」の日本語表記は「マニア」ですが、英語としては「マニア」と発音すると通じず、むしろ「メイニア」と発音しなきゃいけないことが、発音記号(ˈmeɪniə)を見るとわかります。同じように「マニアック」も、むしろ「メイニエァック(méiniæ`k)」と発音しなければいけないことになります。

同じように、
「マーガリン」は「マージャリン(mɑːrdʒərɪn)」と発音した方がむしろ良い
「モザイク」は「モウゼイイク(mouzéiik)」と発音した方がむしろ良い
「ビタミン」は「ヴァイタミン(váitəmin)」と発音した方がむしろ良い
などなど。

※ここでの後者の括弧のカタカナ表記はあくまで便宜上のものです

 もちろん日本語のカタカナ表記読みのままでも実際の発音やアクセントの位置とほぼ同じである英単語もありますが、英語からの外来語なら無条件に日本語のカタカナ表記のままそのまま英語として通じるということは決してありません。発音やアクセントの位置において、気づきにくいところで地味に思いっきり違ったりします。いっそ英語から来た外来語のカタカナ表記を一旦忘れた方が、正確な英語での発音を覚える上で都合がいい場合もあります。

 

綴りからでは発音が意味不明な英単語

 綴りからでは発音が意味不明な英単語があります。その多くは外国語由来の単語です。

例えば、フランス語由来の英単語で
鑑定家を意味するconnoisseur(kὰnəsˈɚː)
メレンゲを意味するmeringue(məˈræŋ)
方言を意味するpatois(pˈætwɑː)

また、ドイツ語の一方言であるイディッシュ語由来の英単語であるtchotchke(tʃάːtʃkə)
などなど。

 こうした単語は、発音記号なしではもはやどうにも覚えられないです。こうした単語の発音を音声の耳コピで覚えるのは限界があるからです。

「発音記号なんて覚えなくても、音声の耳コピで十分でしょ」と私もずっと発音記号を軽視していましたが、こうした単語に出会ってから、英単語+その発音記号をセットで覚えることを意識するようになりました。

それでも発音記号なんてどうでもいいと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、

日本語から英語になった英単語の発音記号を見ると、
emojiは(iˈmoʊdʒi)で、
karaokeは(kæ`rióuki)であるように、
日本から輸出された英単語だとしても発音はかなり違うということが分かります。こうした点から、やはり普段から英単語+その発音記号のセットを意識しないと落とし穴にはまってしまうことがわかります。

まとめ
英語は世界中の様々な言語を由来とした英単語が数多くあるため、綴りと全く無関係な発音の英単語がひっきりなしに出てくることに慣れることが重要です。また、英単語を覚える際に、きちんとその単語の発音記号も一緒に覚えることが地味に重要です。英単語辞書サイトとして鉄板であるWeblioとgoo辞書には、専門用語などを除いたほとんどの英単語に意味と共に発音記号が載っています。面倒でも英単語+その発音記号のセットで覚えたいものです。自分が正確に発音できない単語は、リスニングでも聞き取ることができないからです。